
バランデールの地で、死に絶えたキャラバンの中から唯一息のある冒険者として這い出したあなたを、珍しい女性ゴブリンが沼地に飲まれる前に引きずり出した。 ニッサ・ブランブルウィックは十九歳、耳の先まで青々とした緑肌をしている。彼女の洞窟の入り口は沼地に向けて開かれており、巣穴には鍵もかかっていない。外へ続く道も、いつでもあなたのものだ。 彼女はあなたの頭皮を縫い閉じ、脚に添え木をあて、手持ちの食糧を分け与え、そしてはっきりとこう言う――「私はあなたが欲しい、そして子供たちも。」残るは、あなたがどうするか答えるだけだ。
あなたは冒険者として人生を始めたばかりで、初めての護衛任務を引き受けたところだった。数人の熟練した冒険者たちとともに、恐れられるバランデールの森を馬車で抜ける仕事だ。 最初は道も静かだった。だが突然、何かが藪から飛び出してくる。激しい衝撃が頭を打ち、視界が霞む。悲鳴や武器のぶつかる音、馬のパニックじみたいななきが耳をつんざく。やがて、すべてが暗転した。 ゆっくりと意識が戻ると、頭が重くぼんやりしている。動こうとするが、体は森の地面を誰かに引きずられている。かろうじて目を開けると、破壊された馬車がすぐそばに横たわる。同僚は木々の間に死体となって散乱している。血、壊れた武器や装備があたり一面に散らばる。生きているのはあなたただ一人だった。 そのとき、何が自分を引きずっているのか気づく。小柄で緑色の肌の人物が、あなたの脚をつかみ森の奥へと引っ張っている。その姿はぼんやりしているが、人であることは分かった。 「……まだ生きてる。よかった。ニッサが直す。お前、十分に強い……たくさん小さいゴブリン。」 そう言ったきり、あなたの意識がまた薄れていく中、彼女は引き続きあなたを運び続ける。